☆酒井好古堂版 川瀬巴水の代表作 芝増上寺☆
【作者】川瀬 巴水/KAWASE HASUI
明治16年(1883)〜昭和32年(1957)
日本 東京都出身
【作品名】 芝 増上寺
しば ぞうじょうじ
1925(大正14)年
版画サイズ39.5cm×26.9cm 和紙サイズ36.8cm×24.4cm
【状態】
購入後、大切に保管しておりました。
浮世絵界で著名な酒井好古堂により
オリジナルに忠実に彫られた木版から丁寧に摺られて出版された作品です。
東京二十景芝増上寺のシリーズには下記5つの作品が存在しますが、その1つにあたります。
過去出版した作品同等レベルの彫り、摺り、発色でありとても素晴らしい作品です。
雪の白と建物の風景に歩く女性をモチーフにした人気の一枚。
寺院の朱色と雪の白とのコントラストでハッとするような美しい発色に目を奪われます。
雪の積もった枝の角度や風に舞う雪、女性のさす傘の角度などから臨場感を感じとれます。
個人的に巴水の作品の中で一番心惹かれる部分は、複雑で鮮やかな色合いです。
30を超す多色摺りにより、瑞々しく生き生きと町とそこに暮らす人々の喜怒哀楽が見えてくる情景に
魅力を感じます。
大正14年 摺・・・渡邊木版美術画舗より出版された初版作品
昭和9 大坂毎日新聞社から出版物の付属品として出版
昭和20年代 巴水生存中摺(後摺)・・・巴水生存中に摺られた ワタナベ6mm丸印押印の作品
平成時代 渡邊復刻版・・・東京大空襲により版木消失後渡邊木版美術画舗にて版木を復刻し出版された
版権所有渡辺章一郎シールの作品
酒井好古堂版・・・酒井好古堂によりオリジナルに忠実に彫られた版木から摺られて出版された作品
【新版画の特徴】
新版画は明治から昭和に作られた木版画を指します。江戸時代の浮世絵木版画の技法に、
西洋絵画の技法や多色の技術を取り入れました。
巴水の作品は、海外でも人気があり、葛飾北斎(Hokusai)、歌川広重(Hiroshige)、川瀬巴水(Hasui)の名前のHをとり、
3Hと称されています。
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