ベテランの愛好家からお預かりした、テンヨーの廃盤品です。
全く情報が出て来ないため「テンヨー製」と言うこと以外は判りませんが、おそらく’70年代の商品だと思います。
箱にはさすがに経年劣化が見られますが、大事に保管されていたらしく、中のデックは綺麗なままです。
【現象】
1組のカードの中から、2人の観客に1枚ずつカードを見て覚えてもらいます。
それぞれの観客に覚えたカードを言ってもらいますが、カードを広げてみると2人のカードはどこにもありません。
ところが、一旦デックを閉じておまじないをかけると…
全てのカードが、1人目の覚えたカードになっているのです!
もう1度デックを閉じ、再びおまじないをかけてカードを広げてみると…
全てのカードが、2人目の覚えたカードになっているではありませんか!
上記の現象が、スライトレスで行えます。
説明書はありませんが、マジック愛好家であれば実物を手にして上記の現象を読めば解ると思います。
(万が一解らなかった場合は、簡単なやり方をご説明します)
昭和らしい素朴で大胆なアナログ的な仕掛けですが、現象のインパクトは今の時代にも充分通じると思います。
古き良き時代の、手品らしい手品をお楽しみ下さい。
※技術を使わず簡単に行えますが、初心者の方にはお薦めしません。
今は凝ったトリックデックがいくらでも手に入る時代です。
「テンヨーの廃盤品」であることの価値が解るコレクター・愛好家の方にお譲り出来ればと思っております。