発行地:サルディス(Sardes)
発行者:アンティゴノス一世
発行年:紀元前318〜315年頃
素材:銀(AR)
重量・サイズ:4.17 g・17 mm・6時打刻
分類:Price 2687 var.; ADM Series XX, 404 corr.; SNG Alpha Bank 647–8
保存状態:Extremely Fine(極美品)
表面:ライオン皮をかぶったヘラクレス(Herakles)右向きの頭部。皮の前足は顎の下で結ばれている。
裏面:玉座に座るゼウス(Zeus)左向き。
左手に長杖、右手に鷲を載せ、足は低い台座に置く。
左野に丸で囲まれた M または MI モノグラム、玉座下に HA モノグラム。
銘文 ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΥ(「アレクサンドロスの名において」)。
図像の説明:
表面のヘラクレス像はアレクサンドロス大王が生涯にわたり自らの象徴とした神格化された英雄であり、裏面のゼウス像は大王の権威の源泉としての神的父を示す。
アレクサンドロス没後も、後継者たちは「アレクサンドロス名義」で貨幣を鋳造し、その威光を政治的正統性の拠り所とした。
アンティゴノス一世は大王の配下としてアジアを支配し、やがてディアドコイ(後継者)戦争の主役の一人となる。
このドラクマはその権力基盤をアジア小アジアのサルディス造幣所に示しつつ、依然「アレクサンドロスの名において」発行されたものであり、王権継承の過渡期における政治的継承意識を如実に表している。
細密なヘラクレス像の造形とゼウスの端正な姿は、アレクサンドロス後期のマケドニア芸術の精度と荘厳さをよく伝える。
※コインのみになります。
写真のコレクションボックス等は付属しません。
#ROMA#デナリウス#古代コイン#ローマ帝国#共和政ローマ#銀貨#シリカ#アス銅貨#アントニニアヌス#フォリス#セステルティウス#ギリシャ#ドラクマ#テトラドラクマ#古代ギリシャ#ローマ皇帝
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##その他