1980年代初頭に国内の骨董店で入手。エル・ブエンタ・デル・アルゾビス窯の片手壺です。壺の底には父の文字でSPAIN ARUZOVISの記載がありました。購入時点でもすでに入手困難だったようです。アンティークとしての価値をご理解いただける方に。
世界大百科事典(旧版)内のタラベラ・デラ・レイナ窯の言及
【イスパノ・モレスク陶器】より
…一方,マニセスのラスター彩に対して,パテルナでは主として白く化粧掛けした器に,緑・青・紫の顔料でゴシックの四葉文や十字文,葡萄唐草,聖獣,魚,西洋婦人などの色絵陶器を製作した。17世紀にはスペインではイタリア・ルネサンスの影響を受けて多彩色絵の,いわゆるスパニッシュ・マジョリカ陶器(マヨリカ)が盛んに製作されたが,なかでも首都マドリードの西にあるタラベラ・デラ・レイナ窯,エル・ブエンタ・デル・アルゾビス窯は緑・黄・赤を用い草花や小鳥や小動物を繊細な線と自由なタッチで描いた多彩色絵陶器の生産地として名声を博した。【前田 正明】
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